ターミナル

投稿日:2013年10月17日|カテゴリ:若先生日記

昨日は北とぴあで行われた「口腔ケアサポートセミナー」に参加しました。
講師は五島 朋之先生(ふれあい歯科ごとう代表)
「食べること 生きること』~地域で最期まで口から食べるために~
という内容で2時間くらいの講演でしたが
時間の長さを全く感じさせない興味深いお話満載で誰が聞いても
「ちょっと感動」もできる内容だった僕は思いました。
セミナーなんて聞くとなんか勉強しに行くような感じで
「マジメか」って自分にツッコミ入れたくもなりましたが
(実際のところは歯科医師会としてのお手伝いもあり参加なのですが)
僕は五島先生のお話をきいて感動しました。
僕が感動したこと そして勉強になったこと。

高齢者になりそして人生の最期を迎えるとき
食べ物を上手にたべれるようにするために
とくにきちんと食べ物を飲み込めるようする(嚥下←えんげと言う)できる
ようにするための訓練をするという内容のお話のところで(嚥下機能回復)
口腔刺激(こうくうしげき)すなわち口に刺激を与えることはとても大切なことのひとつで
口に対する刺激「冷たい「熱い」のこの2つが食べ物を飲み込む訓練をするときに効果があり
「生ぬるい」ような温度の食べ物などはあまり効果がないというデータがあるとのことでした。
例えば冷たいものであれば「氷をなめる」のは
嚥下機能訓練でとても効果のある訓練方法のひとつだと五島先生はお話されておりました。
この話を聞いて僕は感動そして勉強になったのです
(ほかにもいろいろ勉強になること盛りだくさんでしたが)

僕の大好きだったおばあちゃんがターミナルの時期(死の直前)だったとき
僕は確か大学1年生くらいでしたが
おばあちゃんの入院している病院へお見舞いへ行ったときのことを
上記の内容を聞いていて思い出したのです。
親戚が僕に電話で「おばあちゃんがどうしても秀くんに会いたいって言っているから学校大変かもしれないけど兵庫まで来てくれへん?おばあちゃんもうそんなに永くないから」
と言われ、僕は新幹線に乗っておばあちゃんのところへ行きました。
病院へ着くとおばあちゃんはやせ細りそんなにもう永くないのは見てすぐにわかりました。
でもせっかく来たのにおばあちゃんの姿を見て僕が悲しい顔をするのはよくないと思い
空(から)元気で「おばあちゃん 久しぶり 元気?」と挨拶しました。
おばあちゃんは「アイスが食べたい アイス買ってきて食べさせてくれ」と僕に言いました。
僕は病院の近くのお店でシャーベットみたいなアイスを買ってきて
おばあちゃんにそのアイスを小さなスプーンで口に運んで食べさせてあげました。
おばあちゃんは「おいしい おいしい」と冷たいシャーベットをとても美味しいそうに食べてくれました。

少々長文になりましたが僕のおばあちゃんの最期(ターミナル)にアイスを食べさせたことを
先生のお話を聞いて鮮明に思い出してしまい一人で勝手に感動。
そして勉強になったのです。
「最後まで口から食べるために」という演題のお話には
五島先生が実際に現場でたくさん経験されたいろんなお話を聞く事ができ「感動」しました。
来年も同じ時期にこのようなセミナーを北とぴあでやると思うので
誰でも参加できますし無料でお土産もついちゃいますから興味のある方はぜひ参加してみてください。
(主催は北歯科医師会&滝野川歯科医師会です)

最後に「質問ありますか?」に
僕はあえて「ターミナルって言葉はどういう意味ですか?」って質問しました。
だってターミナルってただ言葉だけ聞いたら空港?って想像したりしませんか?
簡単に言えば「余命1週間」とかそういう時期をターミナルと言うでOKだと思います。

人生で誰もが最期にむかえるとき美味しいもの食べたいですよね。
「最期の晩餐何食べたい?」なんて質問誰かにしたことってありませんか?
最期にちゃんと自分の口で自分の好きなもの食べられたら
それは本当に幸せなことだと昨晩のセミナーで思いました。