入れ歯作りに正解はない

投稿日:2015年5月20日|カテゴリ:若先生日記

20150520

人生で初めての入れ歯(総義歯)の患者さんの人工歯排列をしているところです。
この方は入れ歯を一度も経験をしたことがありません。
赤い歯茎みたいな色はロウソクのロウ(WAX)です。火で温めて溶かすことができます。
そこに人工歯(レジン歯)を並べていきます。
これは3度目くらい修正をしているところです。
(これが正解なのか?と試行錯誤)
まだ蝋義歯なのでいくらでも修正がききます。
昨日この患者さんに
「歯があった時の写真があれば参考になるので持ってきてほしい」と言ったら
今日 写真を持って来てくれました。
その写真2枚でかなりいろいろヒントになることがありました。
私が想像していた感じとかなり違いがありました。
その写真を元に歯があったときをイメージして入れ歯の歯の並びを修正しているところです。
「正解はない」というのは言い換えれば「人には個性がある」ってことです。
口の中の歯の並び、歯の大きさ、歯の色 みなそれぞれ個性があります。
どこまでその人の個性に近づけられるかというのは私的には正解を求めるという感覚とはちょっと違います。
分厚い総義歯の教科書読見ながらこの人の入れ歯作るのと、この人の歯があった時の写真をイメージして作るのは違います。
一つのモノを作るアプローチにそれなりの手順はありますが、そこに個性を加えていくのは手作業ならではの面白さです。
もし入れ歯作りに正解があるとしたら、その人の個性に完全にFITした瞬間だと思います。
ただ最終的には義歯がちゃんと痛みなく機能(咬める)しなければいけないので奥が深いです。
ひとつ入れ歯作るのに手間ひまかけると自分の手がいろいろ学習します。
だから私は技工が楽しくて好きです。