医学はサイエンスとアート

投稿日:2012年2月29日|カテゴリ:若先生日記

僕の持っている外科解剖の教科書のまえがきの最後の方に
「医学はサイエンスとアートといわれている。
手術手技に関してはアートの占める割合が大きいと考えられるので、これから手術を学ぶ人や
一般臨床歯科医は、手術のアートに成熟して患者さんの幸福に結びつけていただきたい。」
と書かれている。

昨日の朝日新聞には インプラントについて書いてある記事があり、そこには
「インプラントはいろいろな歯科医の専門技術が求められる。いわば歯科技術の「総合芸術」だ。」と書かれており
さらには
「CTで検査して治療のシュミレーションをする際、コンピューター画像が正しいと思いこむのではなく、わずかなずれを補正する技を身につけるには訓練がいる」
とも書かれていた。

僕はもし自分の思うべく分野に進んでいるとしたら アート、芸術 の分野であったと思う。
子供のころから 絵を描くのが好きで 小、中、高校とどの先生からも将来は芸術系に進むといいですね
と言われてきた。し 自分自身が一番そう思えた。

自分は歯医者に向いているのか?と歯医者をしていても思うことがあるのだが、
「医学はサイエンスとアート」
と書かれていた そのアートという言葉に
もしかしたら 歯医者は自分に合っていないこともないのかな?
と少し この言葉に救われたことがある。

こないだインプラントの治療を行った患者さんは 下顎の骨に歯がもぐっており
1年前くらい大学病院でCTを撮ってきていただき ちょっと様子見て経過みましょう
ということにした。
ちょうど1年が経過して 1年前に撮ってきていただいたCT写真 当院で撮影したパノラマ写真
などを見てもういちどいろいろ考えてみて、模型に穴をあけたりしてシュミレーションしてみたりして
安全にできる と判断し
インプラントを1本入れた。

実際 治療ながらも途中写真を撮りながら経過をみて確認を繰り返しながら
最終的に1本インプラントを入れるわけであるが
確かに 昨日の新聞の記事ではないが 
「わずかなずれを補正する」
のは術者の感覚でしかない。

  パノラマ写真は2次元である。
オトガイ孔のある位置に第二小臼歯が埋伏しているように見られるが
2次元では頬舌的な位置までは確認しづらい。
 

CT写真
下顎管までの深さ、骨幅の長さ 画像所見など
さまざまなデータを元に 最終的に診断する。

最終的にどのように治療し、その患者さんにとって一番よい方法、治療する時期など
患者さんとお互いに話合って治療するか決める。

医学はサイエンスとアート
いろんな方向から客観的に見るって アートだと思うんだよなぁ。
「総合芸術」とは面白いことをいうもんだ。